管理費は、いってみれば共益費のようなものですから、共用部分の水光熱費や管理会社への支払い、また清掃費やエレベーターの管理費などに使われるお金を確保するためのものです。これらの費用は、前年度のうちに見積をとっておいて、必要額を予算化しておけば、新年度中に大きな費用が特別に発生するものではありません。
一方、積立金は、計画工事をこなすために必要な金額を、計画的に集めるためのものです。このように、管理費と積立金は、支出目的が異なっているので、それぞれの値上げはそれぞれの会計を検討することによって決まってきます。
管理費の値上げは、社会的な物価上昇が主な理由になりますが、積立金の値上げは、長期計画に挙げられている工事をこなすために計画的に資金を準備するためです。
それぞれの会計の目的が異なるので、これらを混同しないことが大切です。管理組合によっては、とにかくまとめて集めておいて、その年度の管理費支出が確定してから残りを積立金にまわすという方法をとっているところがありますが、これでは、長期計画の収入見通しがたちません。また、管理費会計のなかでいろいろな修繕工事を実施している管理組合もありますが、これも管理費会計の見通しがたてにくいので、計画工事は積立金会計の支出として計画される方が良いでしょう。