こんな症状に注意!

ちょっと気になる、マンションの状態。適切なタイミングで修繕すれば、マンションの資産価値を維持し高めることができます。しかし、修繕時期を逸して水漏れや腐食などが生じてから直すようなことになると、修繕費用がかさむ割に、資産価値向上は期待できません。
マンション・集合住宅で気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。いただいた情報から担当者がお答えできる範囲に限りますが、無料で回答させていただきます。

マンション修繕クイック診断 問診票

診断例1)コンクリートのひび割れ

躯体コンクリートは、空気中の二酸化炭素などによって中性化が進みます。躯体コンクリートの中性化が進むと、コンクリート内の鉄筋が錆びてしまいます。
躯体コンクリートにひび割れが発生し空気に触れると、ひび割れ部分の中性化は他の場所より進行が早まるとされ、鉄筋のサビが進みます。ひび割れから雨水が浸入すると、鉄筋のサビはさらに進行します。
鉄筋が錆びて腐食が進むと、爆裂という現象が発生します。鉄筋は、腐食すると膨張するため、膨張した鉄筋が周りのコンクリートを破壊してしまうという現象です。写真のコンクリート劣化は、この段階になっています。破壊されたコンクリート片が落下する剥落事故につながる可能性もあります。
躯体コンクリートの寿命は、中の鉄筋がどれだけ健全な状態かで決まります。ここまで劣化が進まないよう、早めに対策したいものです。

診断例2)外壁タイルの浮き

1、2枚程度のタイルではなくこのような広い面積でタイルの浮きが見られることが、近年増えています。外壁タイルの浮きが進行すると、タイルが剥がれ落ちることがあります。タイルの浮きの主な原因は、躯体コンクリートの表面の目荒しがされておらず、下地調整材との密着力が不足していることです。
目荒しとは、表面を細かく傷つけることを言います。コンクリートを目荒しすることで下地調整材との接触面積が増え、密着力を強めることができます。タイルの浮きを起こりにくくするには、タイルを張り直す前にコンクリートの目荒しを丁寧に行う必要があります。