防水工事は、雨水その他の水が居室内や下階に漏水しないようにする工事です。屋上やルーフバルコニーからの漏水は、居室内への影響が特に大きくなります。
屋上の形状や、既存の防水層の状況によって、防水工事の最適な仕様は異なります。どのような仕様で防水工事をするのか、細部の納まり等を含めて検討し、慎重に計画してから施工に入ります。

広い平面を防水するメンブレン防水工事と、線状のシーリング防水工事

屋上やバルコニーなど広い平面がある場所は、防水材を面状に塗布したり貼りつけたりする「メンブレン防水」という防水工事をします。それに対して、サッシ周りや打継目地などは、線状に防水する「シーリング防水」をします。
シーリング防水に使うシーリング材は、防水する部位や素材に合うよう、さまざまな種類が用意されています。適正な種類のシーリング材であるかどうか施工前に確認してから、着工します。

メンブレン防水工事(ウレタン塗膜防水)
シーリング防水工事

塩化ビニルシートを使った防水

バルコニーや廊下・階段の防水には、最近は側溝巾木のみに塗膜防水を行って、床面には長尺塩化ビニル(塩ビ)シートを張る仕様が増えています。長尺塩ビシートのデザインが豊富になっていますので、大規模修繕工事後の見た目の変化を楽しめるという利点もあります。