大規模修繕工事における塗装工事は、外壁や廊下・バルコニーの天井を塗装する内外壁塗装工事と、鉄製扉や樋などを塗装する鉄部等塗装工事の2種類があります。
美観の向上はもちろん、下地のコンクリートや鉄の保護も、塗装の重要な役割です。
塗料にはさまざまな機能があり、それぞれの塗装箇所に応じた役割に合う塗料を選択して塗装します。

外壁等の塗装工事

外壁は紫外線や雨が直接当たるため、下地塗材にはそれらの防止性能を持つ塗料を使用します。上塗りにも耐候性を持つ塗料を塗布します。
外壁を塗装する塗料は、特に塗布量が重要です。事前に、メーカー立会いのもと試験施工を行い、仕上がり状況の確認と共に、塗布量を確認します。下塗り・中塗り・上塗りの色を変えることで、塗布回数と塗布量を管理します。
天井面は通気性の良い塗料を塗布し、コンクリート内の湿気が抜けるようにします。

外壁塗装の試験施工
下塗り、中塗り、上塗りの確認

鉄部等塗装工事

鉄扉や鉄骨階段、機械式駐車場など素材が鉄製の設備はもちろん、樋や受水槽などに使われている鉄部の塗装も含まれます。
鉄部塗装の重要な役割は、素材である鉄の保護です。
鉄は風雨にさらされることで酸化し、錆びが生じます。鉄部塗装工事では、発生している錆びを除去し、鉄の酸化を防ぐ塗装をすることが重要です。